幸福を未来の達成日に預けない|充実した人生を過ごせる人の処世術
本質
達成しても次の目標が生まれるから、「いつか幸せ」はいつまでも来ない。
原理と解説
試験に受かったら、昇進したら、十分に貯金できたらと、幸福の開始日を先送りしていると、達成のたびに次の条件が追加されやすい。目標は一つ終われば次が生まれるため、「ここまで行けば安心して楽しめる」という地点は固定されない。その結果、前へ進んでいるのに、日々はずっと準備期間のままになる。未来を良くするための努力と、今を味わうことを同じ列に置く必要はない。 資格取得を目指して半年勉強するなら、「合格したら遊ぶ」と全部を後回しにせず、週に一度は好きな店へ行く、月に一日は友人と出かけると決めておく。勉強の進捗が十分でなくても、その時間まで取り上げない。目標途中に楽しみを入れても、目標そのものを諦めるわけではない。むしろ、達成までの数か月を丸ごと耐える期間にせず、途中にも満足できる日を置ける。 予定を立てるときは、「目標達成後に何を楽しむか」だけでなく、「達成前の今日にも何を残すか」を見るとよい。長期目標はそのまま持ち、努力する時間も確保する。そのうえで、今日楽しめることを一つ予定に入れ、途中の生活まで未来のために空白にしない。幸福を目標の報酬としてだけ扱うと、報酬日は何度でも先へ動く。未来を目指しながら、今にも小さく満足を配置することが、幸福を先送りしない基準になる。