やることを頭の外に出す|タスク処理がうまい人の処世術
本質
脳は記憶装置として使うほど、思考する余力を失う。
原理と解説
作業中に「あとで返信しよう」「あの資料も直さないと」と何度も思い出していると、目の前の仕事に集中していても頭の一部が常に未処理の予定を抱えることになる。覚えておこうとするほど、忘れないための確認が何度も発生し、そのたびに思考が中断される。やることを頭の中で保持するのではなく、外に置いて必要な時に確認できる形にすると、考えるための余力を残しやすい。 仕事中に新しい依頼が来たら、その場で一か所のタスクリストへ書き、「覚えておく」状態を終わらせる。買う物、返信、確認事項も同じ場所に入れておけば、後で何があったか思い出す必要はない。次に何をするか迷った時は、記憶を探るのではなく、その一覧を見る。メモ帳、付箋、アプリへ別々に散らすと今度は探す負担が増えるため、入口を一つにそろえる方が扱いやすい。 基準にしたいのは、「全部覚えられているか」ではなく、「忘れても困らない仕組みになっているか」である。思いついたタスクは一か所に出し、決まったタイミングでそこを確認する。便利そうな管理ツールを増やし続ける必要はなく、むしろ確認先が増えるほど抜けやすくなる。頭は予定を保管する場所ではなく、何を優先し、どう進めるかを考えるために使う。その役割分担ができるほど、タスク処理は軽くなる。