自分にしかできない希少性を持つ|仕事ができる人の処世術
本質
市場価値は能力の高さだけでなく、代替できる人の少なさで決まる。
原理と解説
一つの仕事では十分に優秀でも、同じことをできる人が大勢いれば、その能力だけで自分が選ばれ続けるとは限らない。反対に、単体では珍しくない強みでも、複数が一人の中で組み合わさると、同じ条件を満たす人は急に少なくなる。価値を分けるのは「どれだけできるか」だけではなく、「その役割を他の誰でも置き換えられるか」である。得意なことの組み合わせが固有になるほど、任される仕事も自分に寄りやすくなる。 文章を書く力、数字を読む力、人に説明する力が強みなら、それぞれを別々に使うだけでなく、「数字を分析し、その意味を分かりやすく資料にして説明する仕事」を探す。三つすべてで最高水準でなくても、その組み合わせを一人で扱える人が少なければ希少性になる。まず自分の強みを三つ書き、それらが同時に必要になる場面を考えると、自分だけが入りやすい役割を見つけやすい。 伸ばす能力を決めるときは、「何ができれば優秀に見えるか」ではなく、「今ある強みと組み合わせた時に、代替されにくくなるか」を見るとよい。新しい技能を手当たり次第に増やせば、どれも浅いままになりやすい。軸となる強みを残し、それを補強する能力だけを選ぶ。単独の能力で一番を目指すだけでなく、自分固有の組み合わせを作ることが、他の誰でもよい仕事から、自分だから任される仕事へ近づく基準になる。