問題は小さいうちに表へ出す|仕事ができる人の処世術
本質
組織の事故は、問題そのものより報告の遅れで大きくなる。
原理と解説
進行中の仕事で小さな違和感を見つけても、「まだ確定していない」「もう少し様子を見よう」と抱え込むと、気づいた時には影響範囲が広がっていることがある。問題そのものが小さくても、共有されなければ周囲は予定通り進めてしまい、後から止める範囲が増える。早く表に出せば選択肢は残るが、報告が遅れるほど修正できる手段は減り、同じ問題でも組織への損失は大きくなりやすい。 納期に影響しそうな遅れを見つけたなら、確実に遅れると分かるまで待たず、「このままだと一日遅れる可能性があります」と共有する。そのうえで、「影響は最終確認の時間が減ることです。先にこの工程を分ければ吸収できそうです」と影響と対策案を一つ添える。確定していないことは確定していないと明示すればよく、黙って持ち続ける必要はない。早い共有ほど、周囲も一緒に手を打てる。 報告するか迷ったときは、「問題だと断定できるか」ではなく、「今共有しなければ、後で選択肢が減るか」で考えるとよい。懸念の段階でも、影響がありそうなら早めに出し、分かっている範囲と対策案を添える。確証を待つほど精度は上がっても、対応時間は失われる。小さい問題を小さいまま扱えるうちに表へ出すことが、事故を防ぐための基準になる。