言い訳より修復をする|信頼される人の処世術
本質
信頼は、失敗しない人より「壊した後に直せる人」に残る。
原理と解説
約束を忘れて相手を待たせたあと、「忙しくて」「予定が重なっていて」と事情を並べても、相手の不満はあまり減らない。失敗した側は原因を説明すれば理解されると思いやすいが、受けた側が知りたいのは、まず自分に何が起きたと認識されているかである。説明を先に置くと、責任を軽くしようとしているように聞こえ、壊れた部分がそのまま残りやすい。 友人との待ち合わせに三十分遅れたなら、「待たせてごめん。予定ずれたよね」と先に相手への影響を確かめる。そのうえで、「次から出発前に確認する」「遅れそうなら十五分前に連絡する」と一つだけ再発防止を決める。相手は、失敗そのものが消えなくても、自分が受けた不利益を理解し、次に同じことを起こさないために動いていると分かる。そこで初めて、必要なら事情の説明も受け入れられやすくなる。 失敗後の判断では、「自分がどれだけ悪くなかったか」を伝えるより、「相手に生じた損失をどう戻すか」を先に考えるとよい。影響を確認し、謝り、可能ならその場で埋め合わせ、最後に再発防止を一つ決める。事情説明は必要な分だけ後から足す。信頼は無傷で保つものではなく、傷つけた後の対応でも変わる。修復を先に置ける人は、一度の失敗で関係全体を壊しにくい。