間違えたらすぐに認める|信頼される人の処世術
本質
失敗そのものより、失敗を隠す姿勢が信用を壊す。
原理と解説
数字を一桁間違えたと気づいたのに、「たぶん大丈夫だろう」と黙って進めると、後で訂正されたときに問題は誤りそのものでは済まなくなる。失敗は誰にでも起こるが、発覚を恐れて隠すと、相手は「また同じことがあっても知らせないかもしれない」と考える。信用を大きく傷つけるのは、間違いよりも、事実を自分に都合よく扱う姿勢の方である。 会議資料を送った後、売上額の記載ミスに気づいたなら、「さっき送った資料、金額を間違えていました。すみません」とその場で認める。その直後に「正しくは○円です。修正版をすぐ送ります」と続ければ、相手は訂正に必要な行動をすぐ取れる。そこで「元データが分かりにくくて」「急いでいたので」と先に説明を重ねると、謝罪より責任回避の印象が強くなり、訂正そのものまで素直に受け取られにくくなる。 間違いに気づいたときは、「どれだけ小さいか」ではなく、「今知らせた方が相手の判断を早く修正できるか」で動くとよい。まず事実を認め、次に謝罪し、その後に修正案を出す。原因説明が必要なら最後で足りる。失敗をゼロに見せることより、誤りが起きた後に情報を止めないことを優先する。その順序を守れば、間違えない人ではなく、間違えても任せられる人として信用を残しやすい。